美の味
- 2023年9月15日

美に味はあるか?もしあるとしたら、どんな味がするのだろう?
バラの花びらのように繊細で、思いがけない小爆発のように酔わせる。
後味の悪さも残る。一日中頭の中に残り、話したり分かち合ったりしたいのか、それとも自分だけのものにしておきたいのかわからないような記憶だ。

繊細で、驚きと忘れがたい美の味は、感情と密接に結びついているようだ。まるで、美を味わうことで、生きていることを実感し、美と美の素晴らしさに恋をしているかのようだ。もう一度味わいたい、飽きることのない味。
Roberto CoinのLove in Verona コレクションは美味である。
それは、愛の結晶のような感情に捧げられた街、ヴェローナにインスパイアされたものだ。ヴェニスが複雑な伝説の街であるのに対し、ヴェローナは心からの約束の街である。

そのため、コレクションのデザインはシンプルで、直線的で直接的な純粋な感情を彷彿とさせる。ピースには小さなダイヤモンド(petals )のみがあしらわれ、恋人たちの言葉のように繰り返されます。同じ言葉が繰り返されることはよくありますが、その強さは決して失われることはありません。

ここRoberto Coin では、美の味を特定しようと試みたが、生で食欲をそそるシーフード料理、焼きたてのクリームたっぷりのケーキ、1年のすべての季節を1皿にまとめた手の込んだ料理......1つの答えを導き出すことはできなかった。
美の味覚さえも標準ではないからだろう。美は見る人の目、あるいは味わう人の舌でunique 。
Love in Verona 。
文:アンジェリカ・ヴィンチェンツィ